2018年11月5日月曜日

11月の放送 深耶馬渓の開拓者 村上田長


今月は「深耶馬渓の開拓者 村上田長」と題し、玖珠と中津をつなぐ道を開拓した村上田長に迫りました。
村上田長は実家の病院を継ぎ医者としての家業をこなしつつ、塾を開き大分中学校の校長に就任するなど教育者としても活躍。更には田舎新聞を発行し、ジャーナリストとしても活動。更に更に!玖珠郡の郡長に就任し道の開拓に乗り出すなど政治家としても活躍したまさにマルチに活躍しました。今でこそマルチタレントとして活躍する人は多いですが、田長が生きた時代にここまで幅広い分野で活動し、功績を残した人物は他にいないんじゃないでしょうか。
田長が作った道は現在ほぼ残っていませんが、中津と玖珠の境目、一目八景から車で5分程の所に石碑が建てられています。人々がこの道にどれほど感謝し、田長を思っているかを感じることができます。
石碑がある休憩所(駐車場)から道路沿いに少し歩くと残された旧道を見ることができます。現在は人がほとんど入ることが無いのか、草が生い茂り見つけることすら困難な状態ですが、のみと鎚によって削りだされた岩壁がそのまま残されており、工事の苦労が感じられます。ショベルカーやはたまたダイナマイトすら無い時代に、自分たちより大きな岩や岩盤を人の手で掘り進めていたことに驚きを隠せませんでした。
平成29年に中津と玖珠が共同で申請した日本遺産にこの道路を開拓した田長のエピソードも含まれており、改めて田長の功績を深く知ることができます。紅葉シーズンですので観光地を巡るついでに、一目八景に訪れた際には村上田長の功績と工事に携わった人々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

11月のプレゼント



今回は「耶馬渓紀行を抽選で5名のみなさまにプレゼントします。

風之荘のお知らせ 



今回は第3回大分合同新聞広告賞の授賞式の模様をお届けしました。
この広告賞で風之荘の「ことだま、風之荘のこころシリーズ」が見事金賞を受賞し、制作者の風之荘 代表取締役 薬真寺哲也氏とデザインマップのデザイナー 長門敦さん、上野めぐみさんらが出席しました。
審査には審査委員長の根之木英二さんをはじめ・県立芸術文化短期大学名誉教授ら7人が務めました。金賞受賞した作品について審査員から「広告というより読みもののような、読む人へ思いが伝わるシリーズ」と評価をいただきました。
風之荘の広告「ことだま、風之荘のこころ」シリーズは今後も大分合同新聞、月間セーノで掲載していきますので、ぜひご覧ください。