2014年11月6日木曜日

11月の放送<種田山頭火>



今回は俳人「種田山頭火」が歩いた豊後路をご紹介しました。
山頭火といえば季語や五・七・五という俳句の基本にとらわれず、自身のリズム感を重んじる「自由律俳句」を詠んだ事で知られています。
番組では、山頭火が道程を巡りましたが、取材当日は気持ちがいい快晴。
山頭火が歩いた当時は、風が吹き、雨が降ったりした時もあったのでしょうが、彼が詠んだ句と照らし合わせて訪れてみると、その時代の情景が思い浮かぶようでした。
型にとらわれない山頭火の俳句は、そのひとつひとつに彼のストレートな思いが込められているように感じました。

また山頭火といえば、俳人であるとともに、大の酒好きであったことでも知られています。彼は酒と俳句について「肉体に酒、心に句、酒は肉体の句で、句は心の酒だ」と語っています。
彼にとって俳句と酒は切っても切れないものだったのでしょう。
最晩年の日記には「無駄に無駄を重ねたような一生だった。それにたえず酒を注いで、そこから生まれたような一生だった。」と記しているそうです。
山頭火は58歳でこの世を去りました。
辞世の句は「もりもり盛りあがる雲へあゆむ」
この句を詠んだとき、山頭火にはどこでみた雲が思い浮かんでいたのでしょう。
床から見る雲だったのか、旅の途中で見た雲だったのか。
その雲が今回訪ねた場所で見ていたものだったとしたら、大分県民としてうれしいことだなと思います。
季節は秋、外に出かけるには最高のシーズンです。
山頭火が歩いた路を、自由な句を創作しながら歩いてみてはいかがでしょうか。


【11月のプレゼント】



今回は山頭火の故郷、山口県からお取り寄せしましたお酒を抽選でプレゼントいたします。
  
宛先 

〒870-1193 大分市松が丘59-12
大分ケーブルテレコム
○視聴者プレゼント係

締め切りは2014年12月5日まで
 
※住所、氏名、年齢、番組の感想をご記入の上
官製ハガキにてご応募下さい。    

【風之荘からのお知らせ】


今回は10月に大分市金池町にある臨済宗妙心寺派 萬壽寺で行いました、
「遺影写真の供養」をご紹介しました。
風之荘ではお見送りをした方々を最後の最後まで供養したいという思いから始まったこの取り組み。
今回で3回目になりますが、萬壽寺は何度取材をしても読経をはじめ、木魚の音などが響く空間は日常とは違い、身が引き締まる思いになります。
ご葬儀の時だけではなく、このような取り組みにもスタッフの方々の思いが込められていることを感じました。