2020年3月8日日曜日

<3月の放送>大分市史跡探訪


今回は、大分市内で見ることができる史跡をご紹介しました。

番組では大分市のシンボル、府内城もご案内しましたが、
皆さんは、城址公園の府内城をまじまじと見たこと、ありますか?
おそらく大抵の人は、ご覧になったことがないのでは・・・
以前は、大分文化会館があり、様々な催事があったので
訪れた方も多かったと思いますが・・・

最近では、国民文化祭やラグビーワールドカップ(W杯)
などで国内外から訪れた人に市の魅力を伝えるため、
イルミネーションの仮想天守閣が注目を集めましたよね。
これも賛否ありましたが・・・・

とは言っても仮想天守閣歴史や文化に関心を持ってもらう
入り口として、いいと思いますが、果たしてイルミネーションを見て
その街の歴史や文化に興味を抱くか。という点では疑問が残ります。

文化や歴史を伝えるのは、一言で語れないので難しいと思いますが・・・

自分たちが住んでいる町にどんな歴史を重ね、先人たちが何を残して
きたのか。探求心がなければ何ひとつ知ることもできず何も生まれない
のではないでしょうか。

番組を通して、日本のこころを伝えたいですね。

<3月のプレゼント>

今回は、高崎山のたかもんグッズを抽選で3名様にプレゼントいたします。

2020年2月11日火曜日

2月の放送 伝説のランナー 池中康雄

 
今回は、別大マラソンをつくった幻の金メダリスト 池中康雄をご紹介しました。

ところで皆さんは、昨年放送されたNHKの大河ドラマ「いだてん」はご覧になりましたか。
大河史上、最低視聴率を誇る不人気ドラマでした。なぜ、これほどまでに視聴率が悪かったのでしょうか。大半は、ドラマの時代が変化するとともに複雑な展開についていけない視聴者が多かったと言われています。今年の東京オリンピックのフリとして放送しただろうに残念な結果です。

そのいだてんの主人公である金栗四三は、1912年ストックホルムオリンピックに出場した日本初マラソン選手でしたが、番組で紹介しました池中康雄は、1935年にマラソンの世界記録を打ち立て、当時、ベルリンオリンピック金メダル候補として注目を集めた選手でした。

しかし、その夢も身内の不運な出来事で達成できず、その後、開催予定だった東京オリンピックを目指しますが、戦争の影響で大会は中止となり、またしてもオリンピック出場を果たせなかったのです。このことが、幻のメダリストと呼ばれる所以です。

しかし、池中康雄は、選手生命を絶たれると指導者として新たなスタートを切り、故郷の中津で教員と陸上部を指導する側、オリンピック代表コーチとしてオリンピックに参加しています。選手として果たせなかった夢を指導者の立場で実現できて本当によかった・・・

今月は別大マラソンが開催され、多くの選手が活躍しました。その大会をつくった人でも
あるんです。池中康雄は、今亡き人ではありますが、そのイズムは大会として残せてることが
素晴らしい。どの分野でもそうですが、何かを後世に残せる人って偉大です。と思います。

2月のプレゼント

 今回は東洋大学のグッズを抽選で3名様にプレゼントいたします。



2020年1月13日月曜日

1月の放送<今上天皇と大分>


前回放送の「上皇陛下来県の軌跡」に続き、今回は「今上天皇と大分」
と題して今上陛下が過去にご来県された足跡をご案内しました。

今上陛下は、過去に13回も大分県を訪れています。
はじめに訪れたのは、1979年の学生時代。当時、浩宮さまは学習院大学の史学科を
専攻され、中世の日本史に関心を持たれていたようで研究旅行で2度ご来県されています。この研究旅行では国東半島の六郷満山の史跡、臼杵石仏、宇佐神宮など大分を代表する歴史遺産をご見学さています。その際に、今上陛下は案内人に専門的な鋭いご質問されるなど、大分の歴史に興味を持たれていたようです。

以後、県内で行われた様々な行事に御臨席された陛下ですが、プライベートで
何度か訪れた場所があります。それが豊後高田市の田染荘です。
田染荘は中世日本の原風景が未だに残る宇佐神宮の荘園です。
2010年には「田染荘小崎の農村景観」の名称で国の重要文化的景観として
選定された美しい場所です。中世の日本史に関心が深かった今上陛下は、2007年の第1回アジア・太平洋水サミットにおいて田染荘についてお話をされました。
また両陛下は障害者のスポーツ大会や福祉施設など、障害を持った方へのご配慮もあつく、関係のある場所へのご訪問やご視察なども多く行われています。

こうした公務を通して、今上天皇両陛下は、ご来県され、大分をどのように
感じたのでしょうか。大分を客観的に見ると、自ずとその答えが浮かんできませんか?私たちひとりひとりが、もっと大分のことを知らないといけませんね。

1月のプレゼント


今月は、大分市美術館のミュージアムグッズを抽選で3名のみなさまにプレゼントいたします。

2019年12月11日水曜日

<12月の放送>「上皇陛下 来県の軌跡」

 
今回は現在は生前退位された上皇陛下と上皇后みちこ様が大分に
来県された際の軌跡をたどりました。
両陛下が過去に来県された機会は10回です。

昭和41年 第21回 国民体育大会 夏季大会
     第2回 全国身体障害者スポーツ大会
昭和50年 第1回 極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会
昭和52年 第1回 全国育樹祭
昭和56年 第1回 全国豊かな海づくり大会
昭和60年 第5回 大分国際車いすマラソン大会
平成12年 第51回 全国植樹祭
平成20年 第63回 国民体育大会
平成27年 太陽の家創立50周年記念式典
平成29年 福岡・大分豪雨被災地見舞い


 
両陛下が来県された場所の多くは現在私たちも気軽に訪れることが
可能な場所も多くあります。別府市にある志高湖には昭和天皇が
来県された際の記念碑があり、また豊後大野市の県民の森には当時の
式典会場がそのままに残されており、記念碑も見ることができます。
安全上や防犯面の配慮から陛下が植樹された木がどれかはお伝えする
ことはできませんが、現地に足を運び、当時の木々がどう成長したのか
確認することで、より式典や陛下の思いを感じることができるのです。

過去10回県内各地を訪れ、その度に県民の心の支えになってくださった
両陛下に、このタイミングで感謝の気持ちを伝える意味でも、お2人の
来県の軌跡を辿ってみてはいかがでしょうか?