2016年12月3日土曜日

12月の放送 賀来 飛霞



今月は「近代植物学の基礎を築いた本草学者」と題して、 賀来飛霞について
ご紹介しました。



本草学者としての業績は本編でもご紹介したとおり、日本の歴史の中でも
指折りの技術をもった人物です。本草学者といっても、対象は草花の研究
だけでなく多岐に渡ります。カメラや写真がなかった時代、これほどまでに
緻密に、 また正確に描かれた草花や動物たちは、 たいへんに貴重な資料で
あった事が容易に想像できます。

賀来飛霞は、たいへん優れた「観察眼」 を持っていた人で 見たものを絵
として正確に表現した事が彼をこんな にも偉大な人物にしたのだろうと
思いました。しかも対象物だけではなく、 そこに付随する虫なども描かれ
ていることに感心せずにはいられま せん。見たものを表現する事は難しい
ですよね。また医者としても素晴らしかったといいますから、医療の分野
でもその観察眼が生きているのだと思います。

これほどまでに偉大な人物にも関わらず、 県内でも知名度が高いとは言い
切れません。やはり、偉大な人物が残した功績、そしてその思いを知り、
後世に伝えていくことが大切ですよね。

12月のプレゼント



今回は、11月20日まで大分県立歴史博物館で開催された賀来 飛霞展の図録を
抽選で5名のみなさまにプレゼントします。

ヤクシンインフォメーション  大分市美術館で開催中のミュシャ展の特別企画


今回は1027日に大分市美術館でヤクシングループの特別企画 として開催した
「髪飾りをつくってなりきりミュシャ!」 の模様をご紹介しました。
講師に大分大学教育学部の廣瀬剛教授を迎え、 ミュシャの絵画の中に登場する
髪飾りを、 実際に子どもたちに制作してもらいました。
慣れない手つきでハサミやカッターなどを使い、自分がイメージする髪飾りの制作に子どもたちは一生懸命に取り組んでいました。

なかなかない経験に子どもたちの表情も、完成した髪飾りを身につけ満足げな笑顔を
浮かべていました。今後もヤクシングループではこのような多くの活動を通して、 地域社会に貢献していきます。