2019年11月10日日曜日

11月の放送「大分のキリスト教史」

 

今回は大分に伝わり広まったキリスト教の歴史について迫りました。
大分でのキリスト教の始まりは大友宗麟とフランシスコ・ザビエルの出会いがきっかけです。
この2人の出会いにより府内を中心にキリスト教は広まっていったのです。


さて、時は流れキリスト教が禁教の時代のお話に移りますが、この頃のキーワードといえば誰もが知っている「踏絵」ではないでしょうか?
今回の展示でもご紹介されていましたが、私は教科書でしか見たことがなかったので最初の感想は「本当に存在したんだ」という思いが強かったです。
そんな踏絵ですが今回「板踏絵」と「真鍮踏絵」の2つが展示されていました。
板踏絵はキリスト教徒から没収したものをそのまま板にはめ込んだタイプで、真鍮踏絵は幕府が没収したものに似せて作ったものです。
この2つ比べるとそのディティールには明らかな差があります。
これは、幕府が作る際にはそこに描かれた絵の意味や信仰の対象に重きをおいておらず、形を似せることに注意して作られているように感じます。
これにより、真鍮踏絵は一部のキリスト教徒にとっては踏絵としての意味をなさなかったと言う学者の方もいらっしゃるようです。
確かにここまでぼんやり描かれていたらこれは「イエス様ではない」と思宇ことができ、踏みやすかったかもしれませんよね。
信仰をを続ける人とそれを絶つ人、それぞれの間の溝はいろんな意味で深かったのだと感じさせられます。

そういえば大分県立先哲史料館の次回の展示は大友宗麟に関わるものになるそうですよ。
この番組と併せて見に行くと新たな発見があるかもしれませんね。
 

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