2013年9月3日火曜日

<9月の放送>大分の先祖供養



今回の「円相」では、大分の先祖供養をご紹介しました。
先祖供養というと何を思い浮かべますか。
身近なものでいうと「盆踊り」がそれにあたります。
県内では、番組でも紹介した「姫島盆踊り」や「鶴崎踊り」が有名ですね。

各地域の先祖供養を紹介しましたが、取材した中で最も衝撃を受けたのが宇佐市長洲地区の「精霊送り」です。
「御殿灯籠」と言われる灯籠は、豪華絢爛という言葉がぴったり。それだけで極楽浄土の雰囲気を醸し出していました。故人への思いを形に表した物がこの「御殿灯籠」なのではないかと思いました。
この御殿灯籠はその家々によって特徴があり、華が多く飾ってあったり、生前のお仕事に関係ある物が飾られていたり、亡くなった方の人柄などを随所に盛り込んでいるものでした。
しかも、それを燃やしてしまうというのですからまた驚きです。
燃え上がる炎の中、豪華な灯籠が崩れ落ちていく様を見るのは何ともいえない気分でした。


当 初、お盆の催しということで、もっとしめやかなイメージを持っていましたが、どちらかというとお祭りに近い、「盛大に故人を送り出そう」という雰囲気の行 事でした。もちろん神妙な顔をされている方、涙を流される方などはいらっしゃいましたが、故人を送り出す行事としては今までに触れた事がないものでした。

取材をする中で「若いもんが外に出てしまって、灯籠の担ぎ手がおらんようになりよる」という話も聞きました。

地域の事情もあるでしょうが、できればこのような伝統行事はずっと受け継いでいってほしいものです。


0 件のコメント:

コメントを投稿