2015年1月7日水曜日

<1月の放送>庄内神楽




今回は庄内神楽を取材しました。
県内だけでなく、全国に様々な神楽がありますが、庄内神楽の特徴は「勇壮でユーモラス」だといわれています。時代とともに「魅せる」要素が強くなり、エンターテイメント性があがっているそうです。
荒々しく太鼓を打ち鳴らし、激しく舞う演目もあれば、コミカルな動きについ微笑んでしまうような演目も。
演目の数は33あり、それぞれで面や衣装も違います。時間も30分程度のものから2時間近いものまであるそうです。
多くが神話をモチーフにしたもので、それぞれにストーリーがあります。
しかし、初めて見る人は話の中身がわからないというのが正直な感想だと思います。動きや雰囲気だけでも十分に神楽のおもしろさを楽しむ事ができますが、どの演目がどのようなストーリーで、どのような人物が出てくるのかをあらかじめ知っておくと、より楽しめると思います。
神楽の大ファンで、演者より詳しい方もいるのだとか・・・

余談ですが、衣装にも触れさせていただいたのですが、思ったよりも重量があり、あれだけ激しく動けることに感心しました。
どれもきらびやかで、近くで見ると本当に美しいものでした。



庄内神楽には12の神楽座という神楽団体で構成されていますが、複数の神楽座が集まりひとつの組織になっている地域は全国的に珍しいそうです。また、同じ演目でもそれぞれの神楽座で特徴があり、講演を依頼する方や講演を観に行く方によって贔屓の神楽座があるそうです。
様々な場所で各神楽座が公演を行っていますので、神楽の演目が分かるようになれば、好みの神楽座を見つけるのも楽しみのひとつかもしれませんね。
そして驚いたのは、ほとんどの神楽座が口頭伝承だということです。
伝言ゲームをやっているときでも最後の答えが間違っていることが多いのに、100年以上しっかりと受け継がれていることがすごいと思いました。
インタビューの中でも、みなさんが「しっかりと受け継いで、後世にも伝えていきたい」と答え、その気持ちが長い歴史を支えていることを感じました。

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