今回は「大分の味」と題して、大分の郷土料理をご紹介しました。
県内各地で古くから伝わる郷土料理。そのどれもが個性的で、現在も幅広い年代に愛されています。
番組で紹介した料理も、召し上がったことがある方もいらっしゃると思います。
私自身、食べた事があるものが多かったのですが、唯一初めて食べたのが臼杵市の「黄飯」でした。
その名のとおりクチナシで黄色に染めたご飯に、白身魚や根菜、豆腐などで作る「かやく」を乗せて食べる料理。
想像以上においしかったです。ご飯そのものは、色以外は日常食べているご飯とたいした変わりがないのですが、「かやく」とあわせることで、これまで味わった事のない料理に変身しました。
味付けは酒と醤油のみで、いたってシンプルですが、魚と野菜のうまみが凝縮していて、抜群のおいしさでした。
パエリアをヒントにしたという説もあり、かつては大友宗麟の影響で南蛮文化も広く伝わっていた臼杵ならではの料理だと思います。
食べた事がない方はぜひ一度召し上がっていただきたい一品です。
また「吉野鶏めし」もシンプルながらどこか懐かしく、深い味わいが県内外問わず人気の郷土料理です。
実際、吉野で研修を受けた方が東京にお店を構え、有名タレントさんもお気に入りなんだとか。
具材は親鶏とゴボウだけながら、味付けはもちろん、完全な炊き込みでもなく、混ぜ飯でもないのがおいしさのポイントなんだそうです。
佐伯のごまだしうどんも、つけ麺にすると絶品。お好みで大葉やネギなどトッピングしてもいいですよね。
「郷土料理」といえど、現代風にアレンジされたり、作り手によって材料や味付けのこだわりが変わったりと、食べ方や調理方法も多岐にわたっています。
伝統を残すだけではなく、「古きをたずねて新しきを知る」ことができるのも郷土料理の魅力ですね。
今回撮影した「レストランサッポロ」では、オーダーバイキングの中に「りゅうきゅう」「だんご汁」などの郷土料理メニューも取り揃えております。
また、「おもてなし郷土料理コース」では、「冠地どりの鳥天」や「かぼすヒラメの刺身」「とりめし」など大分の食材を使った全8品をご用意しています。
これからの忘年会シーズン、改めて郷土の味を堪能してはいかがでしょうか。
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