2016年2月4日木曜日

2月の放送 大分の仏像 ー六郷満山霊場の寺宝ー




今回は「大分の仏像」と題して、「弥生のムラ」国東市歴史体験学習館で開催された「六郷満山霊場の寺宝展」の展示物である貴重な仏像を紹介しました。

多数ある展示物の中でも「木造 如来坐像」はこれまでは一般未公開。
この仏像を見るだけでも取材した甲斐がある展覧会でした。

貴重な仏像や密教法具、書物などは、見ているだけで歴史を感じ、不思議な気持ちにさせてくれます。密教法具は今なお美しさを保ち、仏像は細部まで表現され、ひとつひとつに魂が入っていて、ともすれば動き出しそうな感じさえしました。

知らなかったのですが、衣の動きや彫り方などで、制作された時代がある程度推察出来るそうです。勉強になりました。


さて、今回展示されていたものもあわせ、国東市には400以上(国県市)の文化財があり、県内最多だそうです。
それだけ多くの貴重な品々が残っているというのは、宇佐神宮を中心に国東半島一体で発展した六郷満山文化の影響と、人々の信仰心の表れなのではないかと思いました。
いつの時代も信仰心は忘れてはいけないと改めて感じました。

またイベントが開催された弥生のムラは、安国寺集落遺跡公園となっており、竪穴住居や高床建造物のレプリカがあったり、古代体験ができたりと六郷満山以前の国東も見る事ができます。
広がる平野と古代の住居がマッチしていて、弥生のムラの一帯だけタイムスリップしているのではないかと思うほどです。

今回の取材を通して、国東は地域全体がパワースポットのようなものだなと思いました。
国東には太刀魚や、姫だこ、しいたけなど特産品も数多くあります。
神社・仏閣を訪ね歴史を知るとともに、特産品にも舌鼓を打つのもいいですね。


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