2016年3月1日火曜日

3月の放送<大分のひなまつり>




今回は「大分のひなまつり」と題して県内各地で開催されているひなまつりの様子やその歴史をご紹介しました。
ひなまつりといえば、女子の健やかな成長を祈る年中行事ですが、各地のひな祭りでは子どもや女性はもちろん、男性でも楽しめます。


一言でひな人形といっても大きいものから小さいもの、紙でできたかわいらしいものから豪華絢爛な装飾をまとったものまで、その形や表情は様々。
中には今にも動き出しそうなものもありました。
圧巻だったのは日田市の「雛御殿」。200年以上前のものから近代のものまで3000体以上のひな人形が展示されています。
それだけの数を集め続けているのもすごいですし、特注でひな人形を作ってもらっているというのもすごいと思いました。
歴史のある人形には魂が宿るとも言われていますし、これだけの数があれば、人形たちが夜な夜な動きだし、勝手に入れ替わっていても誰も気づかないのではないかと思ったりもしました。
「雛御殿」では一年中ひな人形が公開されていますので期間中に訪問できなかった方もご覧になることができます。


初めて知ったのですが、時代によって男雛と女雛の配置が左右違うんです。
近代雛の多くは左に女雛、右に男雛が位置しているのが一般的ですが、これは西洋文化の影響なんだとか。
そのため明治以前は高位とされた左側に男雛が配置されるのが多いんだそうです。また、全国的に見ると、地域によっては左が男雛、右が女雛の形式をとっているところもあるそうです。
加えて、今回の取材で気づいたのが、歴史あるひな人形が残っている地域の多くが城下町である事。
やはり古くから独自の文化で栄え、商人や武家なども多かった事も代々受け継がれてきた理由のひとつだと思います。

日本古来の年中行事「ひなまつり」。
古くから続く伝統や文化は、先人たちがそうしてきたように、我々も後世にしっかりと残していかなければいけないと改めて感じました。

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