今月は「近代植物学の基礎を築いた本草学者」と題して、 賀来飛霞について
ご紹介しました。
本草学者としての業績は本編でもご紹介したとおり、日本の歴史の中でも
指折りの技術をもった人物です。本草学者といっても、対象は草花の研究
だけでなく多岐に渡ります。カメラや写真がなかった時代、これほどまでに
緻密に、 また正確に描かれた草花や動物たちは、 たいへんに貴重な資料で
あった事が容易に想像できます。
賀来飛霞は、たいへん優れた「観察眼」 を持っていた人で 見たものを絵
として正確に表現した事が彼をこんな にも偉大な人物にしたのだろうと
思いました。しかも対象物だけではなく、 そこに付随する虫なども描かれ
ていることに感心せずにはいられま せん。見たものを表現する事は難しい
ですよね。また医者としても素晴らしかったといいますから、医療の分野
でもその観察眼が生きているのだと思います。
これほどまでに偉大な人物にも関わらず、 県内でも知名度が高いとは言い
切れません。やはり、偉大な人物が残した功績、そしてその思いを知り、
後世に伝えていくことが大切ですよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿