2017年9月7日木曜日

<9月の放送>彫塑家 朝倉文夫

 
今月は彫塑家朝倉文夫をご紹介しました。
朝倉文夫の生い立ちについて知るうちに感じたことがあります。
それは「朝倉は挫折知らず!」です。

今まで番組でもご紹介してきた俗に言う「偉人」たちは人生のどこかで挫折を味わっています。
例えば
貧乏で生活が苦しい、大病を患った、長年にわたり思想や作品が認められないなどがあげられます。
しかし朝倉は大学時代から動物の彫刻を造るアルバイトでお金に困ったことはないようでした。
そして大学時代に発表した「進化」やその後の「闇」などで日本の美術界に名前を広めることになったのです。
最終的には文化勲章をも受賞してしまいます。
まさに順風満帆といった人生です。

そんな中注目すべきはその人柄です。
朝倉は学生時代には実家に位送りをしたり、同級生にお金を貸すなどとても他人を思いやる人であったと言います。
そして後進の育成にも力をいれていました。
自らの聖地とも言えるアトリエを改築して「朝倉彫塑塾」を開いています。
なんとできた人なんでしょうね!
日本の彫塑の未来を切り開いた人物は、優れた才能をもちながらも努力を怠らず他人を思いやれる人物だったのです。


後世に伝えていかなければいけない・・・のはもちろですが
その生き方を見習わなければいけない・・・と思いました。
 

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