2012年3月2日金曜日

3月の放送 田能村竹田

今回は江戸時代後期に活躍した南画家、田能村竹田を紹介しました。
番組で大分出身の偉人を取り上げたのは今回が最初であります。


というのも、今年1月に大分市美術館で「田能村竹田展」が開催されたので制作するに至りました。

ところでみなさんは「田能村竹田」のことどれくらい知っていますか?
江戸時代後期に活躍した画人ということまでは知っている方も多いとは思いますが、画作の他、多くの著書も出しており文人としても有名です。また利休の研究家としても知られ、いわば、多彩な文化人だったと言えます。

竹田は若い頃、他人に理解してもらえなかったとありますが、かなり浮世離れした感じだったのでしょう。
多くの作品と著書を残しているあたりは、自分自身の存在を歴史に残したかったのでしょうか。
晩年の画作は完成度が高く繊細で秀逸な色づかいが特徴的で竹田の人生そのものを語っているような気がします。

ちなみに自分がいいなと思う作品は「雁来紅群雀図」です。
南画であるけれど日本画に通じる美しい作品だと思いませんか?

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