長い人は一日中、
この囲碁クラブで碁盤に向かっているという。
囲碁は、「おじいちゃんの趣味」そんなイメージがあった。
しかし!
それは間違いだったみたいだ。
この取材をきっかけに囲碁に挑戦した。
とにかく勝てない。
自分の盲点を突かれて負けるので、悔しくて悔しくて、もっと勉強して勝負に臨みたくなる。
こうやってのめり込むのかもしれないと思った。
プロ棋士の対極の様子をテレビで見るくらいで、これまで碁盤をまじまじと眺めた経験がなかった。
だからその形にも色々な意味合いがあるということには本当に驚いた。
特に衝撃的だったのが血だまり。
「対極で負けた方の首をはねてその血を受けた」となんとも残酷な言い伝えがあると・・・。
それだけに、昔の人が囲碁を通していかに真剣勝負をかけてきたか、という歴史を感じるような気もした。
立川さんは、かんなで仕上げた木材を触らせて下さった。
何時間も手を滑らせていたくなるほどサラサラで滑らか。
だからこそ思わず「きれい・・・」と言いたくなる作品に仕上がるのだろうなぁと実感した。