大分県大分市上野丘。
今までは、住宅地、芸術にかかわる団地といったイメージだった。
こんな町の中に古い歴史を持つものがこんなに残っているとは思わなかった。
それを代表するのが元町石仏。
建てられたのは11世紀中ごろ。
本尊の薬師如来はとても状態がよく、歴史の重さと古くからたくさんの人が大切に守り続けてきたことがよく分かる。
円寿寺のご住職の話を聞いて驚いたのが薬師如来坐像の膝元。ここから潮が湧き出しているということ。
古くは周辺が海でこれらの石仏が海岸沿いにたたずんでいたからだと。それでも1000年以上昔のことなのに未だに吹くというのが私にとってはとても驚くべきことのように感じた。
そしてもう一つ。
交通量の多い通り沿いにたたずむ岩屋寺石仏。
これまでは前の通りを通るくらいで、しっかりとみたことがなかった。
この岩屋寺石仏にも様々な人々の思いが込められていることに感心させられた。
全部で17体の石仏があるということだが、
風化が激しく、17体全てを把握するのが難しい。
でも、石仏として日本で唯一の十一面観音菩薩などものこり大変貴重なものだ。
ご住職の話では全国で数える8割の石仏が大分に残るそうだ。
でも、実際にそのことを地元大分の人はどれくらいの人が知っているだろうか。
この町に溶け込んでいる貴重な歴史を改めて見直して、誇りを持って、後世に伝えられていくといいなと改めて思った。
でも、実際にそのことを地元大分の人はどれくらいの人が知っているだろうか。
この町に溶け込んでいる貴重な歴史を改めて見直して、誇りを持って、後世に伝えられていくといいなと改めて思った。
そのためにはその歴史を現代の私たちが語り継いでいくべきなんだろうと思う。