2011年7月1日金曜日

7月の放送 日田下駄職人 伊藤清光

カランコロンと風情のある音に心が躍る。
夏祭りがあるとなるとはりきって浴衣に下駄を合わせたくなったものだ。
まだまだお祭りを楽しみたい!
そう思いながらも履きなれないその形に足が痛くなった思い出もある。

そんな思い出を話すと、清光さんは
「とにかく!僕の作った下駄を履いてごらん!」
と撮影スタッフみんなに下駄を履かせてくれた。
自然に足になじんで、歩くと下駄が吸付いてきて心地よい。
木の肌触りがまた気持ちがよくて長時間はいていても疲れなかった。

60年以上下駄をつくり続けてきた清光さん。
元々は木地屋だった工場を、下駄の全てを作る工場に変えてきたのには私たちからは想像できないほどのエネルギーが必要だったのではないかと思う。
それは清光さんの話や現在の仕事の様子を見ていて感じた。
大きな機械を操ったり、細かい彫りの作業を繰り返したり・・・
私たち撮影スタッフが圧倒されるほどとにかくパワフルだった。

月隈木履のお店には様々な種類の下駄が並べられていた。
履きやすさはお墨付き。
後は好きなデザインを選ぶのが楽しくなってしまう。
私がとっても気に入ってしまったのがこの少しかかとに高さのある下駄。
鼻緒のストライプがとてもおしゃれで、桐の規則正しい木目に惹かれた。
清光さん作る下駄のファンが全国にいることがよくわかったような気がした。