今回は「万葉集に記された大分」と題し、県内各地の春の景色や味覚をご紹介いたしました。
大分県には万葉集に登場する和歌を残すための歌碑がいくつか建てられています。今回ご紹介したのは豊後国だけですが、その他にも実は知らないだけで多く建てられているんですね。
今回は番組内でご紹介した歌碑の場所をお伝えしたいと思います。
「娘子らが 放りの髪を 木綿の山
雲なたなびき 家のあたり見む
この和歌には由布岳が登場していますが、この歌碑があるのは由布市にある旅館「山水館」の前です。
山水館の前にはいくつかまとめて石碑が建てられているのでわかりやすいかと思います。
「思ひ出づる 時はすべなみ
豊国の 木綿山雪の 消ぬべく思ほゆ
こちらは由布院インター入り口の手前にある高速バスの乗り場に建てられています。見つけづらいかもしれませんが、道の駅ゆふいんからインターへ向かって直進せず、左折してすぐに右に入れば見つかるかと思います。
「明日よりは 我は恋ひむな
名欲山 岩踏み平し 君が越え去なば
「命をし ま幸くもがも 名欲山
岩踏み平し またまたも来む
この2つの和歌は「名欲山」、つまり竹田の木原山が登場しています。
歌碑は道の駅竹田から車で1分ほどのところにある城原八幡宮の近くの丘に建てられています。
城原八幡宮まで行けば十字路に看板が建てられているので、登り口を上がって行けば見つけることができると思います。
歌碑の近くには鳥居も建てられており、黄色い花が咲き乱れる幻想的な風景でしたよ。
「朽網山 夕居る雲の 薄れ去なば
我は恋ひむな 君が目を欲り
こちらは「朽網山」、つまりくじゅう連山や久住山のことを詠んだ和歌であり、竹田市久住町にある「大分県立久住高原農業高等学校」の近くにあるガソリンスタンドの真向かいのあたりに小さく看板が出ています。
その道を上っていくと大きな駐車場があり、階段を上がった広場の先にあります。くじゅう連山をバックにのどかな景観が楽しめる場所に建てられているので、お弁当を持参してピクニック気分で訪れるのもいいかもしれません。
以上が今回ご紹介した歌碑の所在地です。
ぜひこの機会に大分の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?