2016年6月3日金曜日

6月の放送 「由布院の軌跡・前編」




今や日本でも有数の温泉地となっている由布院ですが、昔は温泉があってもほとんど観光活用されていない、山奥の農村でした。

 
その景観を生かし、温泉地へと成長させたのが、今回の取材に応じてくれた玉の湯の溝口会長をはじめ、旅館を営む有志たち。
活気ある現在の由布院しか知らない私にとって、町づくりの話はたいへん興味深いものでした。
しかし、先の地震により、大きな被害を受けた由布院ですが、駅前や湯の坪街道など、日常、多くの人で賑わうところも人通りが少なく、寂しささえ感じます。
一時期に比べると徐々に客足は戻ってきているようなので、これからに期待です。

山荘わらび野さんのように、物理的に営業が困難なところもありますが、
やはり問題は風評被害。
由布院を訪れるとわかるのですが、多くの店舗や旅館は通常通りに営業しています。
被害状況だけがクローズアップされ、「由布院は危険」といった印象が少なからず残っているように感じました。そのイメージが先行しているのが現状のようです。

実際、由布院が地震による被害を被るのは1975年4月に起こった大分県中部地震
以来です。当時、溝口会長をはじめ地元民の力で、活気ある由布院へと復活させています。
今回取材に協力いただいた方も、みなさん前向きな姿勢でした。
一日も早い復興で、活気が戻る事を願います。
その為にも、私たちメディアをはじめ、大分のみなさんの協力が必要だと考えます。
現状を受け止め、今できる事を精一杯やることが大切ではないでしょうか。

今回紹介しきれなかったエピソードは来月の「由布院の軌跡・後編」でご紹介します。
ぜひご覧下さい。




6月のプレゼント




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