今月は「文武両道の儒学者
毛利空桑」と題し、現在の大分市鶴崎出身の儒学者であり教育者であった毛利空桑をご紹介しました。
今回取材にあたりお世話になった毛利空桑記念館は鶴崎高校の目の前にあります。毛利空桑にまつわる様々な資料が展示・保管されています。
また、記念館の隣には空桑が住んでいた「天勝堂」や塾であった「知来館」などが残されており、当時の暮らしや塾の様子に思いを馳せることができます。
実は、空桑の私宅である「天勝堂」は江戸時代の民家の造りを知ることができる貴重な資料であると館長の野村さんはおっしゃっていました。
入り口を入ると左手に隠し階段があり2階へと繋がっています。
また、2階にはすみやかに外に逃げられる様な仕掛けもあると言います。
天井の低さも特徴の1つにあげられます。
これらの目的は空桑の思想に反対する勢力が押し入ってきた場合でも、すみやかに逃げ出せるように、更には家の中で刀を振り上げることができなくするためだったと言います。
空桑がいかに命がけで尊王思想の研究、教育に力を入れていたかを垣間みる事ができますね。
この機会に毛利空桑という人物を学びにいってみてはいかがでしょうか?
館長の野村さんの軽快な説明を聞きながら見るのがおすすめですよ!