2017年12月7日木曜日

<10月の放送>彫塑家 朝倉文夫 自身が設計したアトリエと住居


今月は日本を代表する大分県出身の彫塑家 朝倉文夫の自身が設計した
アトリエと住居であった朝倉彫塑館をご紹介しました。
朝倉彫塑館は東京都台東区 JR西日暮里駅のほど近くにあります。
この地域には全国的にも有名な谷中商店街があり、連日多くの人たちが
訪れています。
朝倉彫塑館は、そういった一般の人たちが集う場所に位置します。
現在、この彫塑館は台東区が管理し運営しています。朝倉自身が
生活していた頃と変わらない状態で美術館として一般公開しています。
また彫塑家であった朝倉文夫ですが、この建造物は
自身の設計ということもあり細部にこだわった工夫を施している
芸術家ならではの作品とも呼べる建造物です。
外観は、重厚な黒塗り。和と洋の建築様式が見事に融合した面白い
構造になっています。
コンクリート造りのアトリエ、建物の中心に位置し、四方のどこからでも
見ることのできる庭園、壁を本棚で覆い尽くした書斎、屋上緑化の先駆けとなった
屋上庭園など、見所がいっぱいです。
もちろん、彫塑作品も多く展示しており、見応えはあります。
大分の朝倉記念館も素晴らしいのですが、それ以上に朝倉彫塑館は建物も
特徴的で面白いです。言葉で多くを説明するのは、難しいですが
ご覧になられていない方は、東京に足を運んだ際には、是非立ち寄って
いただきたい場所です。


10月のプレゼント

今回は、朝倉彫塑館の図録を抽選で3名の方にプレゼントいたします。

2017年9月7日木曜日

<9月の放送>彫塑家 朝倉文夫

 
今月は彫塑家朝倉文夫をご紹介しました。
朝倉文夫の生い立ちについて知るうちに感じたことがあります。
それは「朝倉は挫折知らず!」です。

今まで番組でもご紹介してきた俗に言う「偉人」たちは人生のどこかで挫折を味わっています。
例えば
貧乏で生活が苦しい、大病を患った、長年にわたり思想や作品が認められないなどがあげられます。
しかし朝倉は大学時代から動物の彫刻を造るアルバイトでお金に困ったことはないようでした。
そして大学時代に発表した「進化」やその後の「闇」などで日本の美術界に名前を広めることになったのです。
最終的には文化勲章をも受賞してしまいます。
まさに順風満帆といった人生です。

そんな中注目すべきはその人柄です。
朝倉は学生時代には実家に位送りをしたり、同級生にお金を貸すなどとても他人を思いやる人であったと言います。
そして後進の育成にも力をいれていました。
自らの聖地とも言えるアトリエを改築して「朝倉彫塑塾」を開いています。
なんとできた人なんでしょうね!
日本の彫塑の未来を切り開いた人物は、優れた才能をもちながらも努力を怠らず他人を思いやれる人物だったのです。


後世に伝えていかなければいけない・・・のはもちろですが
その生き方を見習わなければいけない・・・と思いました。
 

<9月のプレゼント>


今回は朝倉文夫記念館図録を抽選で
3名様にプレゼントいたします。

2017年7月9日日曜日

<7月の放送> 道徳に尽力した教育者 廣池千九郎


今月は中津出身の教育者 廣池千九郎をご紹介しました。
廣池の生家は中津市にある廣池千九郎中津記念館の敷 地内に今もあります。改築を経て、とても綺麗な状態で残されており、建てられている場所もほぼ同じ場所だとか。記念館は昨年展示室をリニューアルしてお り、新たに講堂も作られたそうです。とても立派な記念館ですが、来館者はまだ少ないとモラロジー研究所の方がおっしゃっていました。
そもそも私が廣池千九郎を知ったのは、生誕150年記念事業の1つとしてOPAMで開催されていた展覧会がキッカケでした。みなさんは廣池千九郎のこと、そして展覧会のことご存知でしたか?これほどまでに道徳研究に熱量を注いだにもかかわらず、廣池の名はここ大分県ではそれほど知られていません。
確かに、国から表彰されたわけでもなく、教科書にも載っていません。しかし、地元中津の歴史に興味を持ちそれを中津歴史という1冊の本にまとめた彼の功績ははかりしれないものではないかと私は思います。

<7月のプレゼント>


今回は、「生涯教育の先駆者廣池千九郎物語」を抽選で5名のみなさまにプレゼントします。

<風之荘からのお知らせ>



先月614日に風之荘本館で「平成28年度 風之荘 物故者慰霊祭」が開催されました。
今年で26回目となるこの慰霊祭では、ご参列者全員で黙祷を捧げ、献奏や献花、さらには絵本の
朗読などが行われました。
また、大分市金池にある臨済宗妙心寺派 萬壽寺の住職 佐々木道一氏を招き
講演をしていただきました。
最後は参列者のみなさんでバルーンリリースを行い、故人を偲びました。
風之荘では常に心のこもった個人様とのお別れをお手伝い致します。
物故者慰霊祭は風之荘本館で今後も開催する予定です。