2013年7月5日金曜日

<7月の放送>黒田官兵衛 宇都宮鎮房との死闘


来年度の大河ドラマは「軍師官兵衛」—

黒田官兵衛ゆかりの中津市では、市内の様々な場所にのぼりが立てられ、町をあげての過熱ぶりが伺えます。

中津市の名所といえば、いわずとしれた中津城。
その形から、別名「扇城」ともよばれ、今治城・高松城と並ぶ日本三大水城の一つに数えられます。

黒田官兵衛が築城し、細川忠興が完成させたこの城の石垣は、黒田時代のものと、細川時代のものとの境目がはっきりと見ることができます。


黒田時代の石垣は、1588年に普請された現存する近世城郭の石垣としては九州最古のものです。
その石垣の石はひとつひとつが違う形をしており、穴太(あのう)積みと言われる積み方をしています。

穴太積みとは自然石をそのまま積み上げる野面積みの一種で、穴太衆が手がけた石垣のことを言います。
加工せずに積み上げただけなので石の形に統一性がなく、石同士がかみ合っていません。そのため隙間や出っ張りができ、敵に登られやすいという欠点はありましたが排水性に優れており頑丈であると言われています。

穴太積みは石を見分けるというより、石の声を聞くのだそうです。石のひとつひとつが性格が違うため、収まるべきところに収まるようになっているのだとか。

なんとなく石の表情を想像してしまうのは私だけでしょうか。


もしかしたら黒田官兵衛は、「秀吉城」にとっては自軍を束ねる上で、強固でありながら、収まるべきところのなかった石垣の石だったのかもしれませんね。

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