2016年9月6日火曜日

9月の放送 大分の童謡

今回は「大分の童謡」と題してお送りしました。
子どもの頃に聞いてなつかしく思われた方、 あるいは自分の子どもや
孫に聞かせ一緒に口ずさんだという方も多いのではないでしょう か。
実は、慣れ親しんだ その童謡の作詞家たちが大分県出身だという事を
知らない方も多いはず。

「犬のおまわりさん」の作詞を手掛けた佐藤義美は竹田市の生まれです。
名前だけ聞くと女性と間違えてしまいそうですが、男性です。
彼の代表作である「犬のおまわりさん」は1960年に発表され、
2007年には「日本の歌百選」 に選定され、全国的に知らない人がいない
名曲として残っています。
本編でも触れましたが、 竹田市はそういった芸術家を育む特別な地域であると
改めて 感じました。
竹田では、2011年から「竹田だからできること」 をコンセプトに、大分県竹田市城下町エリアで“芸術文化”と“ まちあるき”を楽しむアートプロジェクト「 竹田アートカルチャー」を展開しています。
こういった活動があることも竹田ならではで、 先人たちの意志が継承されていると感じていま す。

また臼杵市出身の吉丸一昌は現在の音楽の教科書の基礎を作り、 童謡の普及のきっかけをつくった人です。
吉丸はたいへん義理堅く、東京音楽学校教授時代にも、 学生たちに出資し、
自らは質素な生活をしていたといわれます。
そんな人物が大分出身という事はたいへん誇らしいことですよね。
彼がいなかったら音楽の授業も遅れていたといっても過言ではあり ません。

誰もが一度は触れる童謡。 その発展に寄与した人物を生み出した大分県。
そんな先人たちが残した歌、 そしてそこに込められた思いと彼らが愛した大分の歴史や文化を、 我々は後世に伝えていかなければなりません。

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