2018年10月7日日曜日

10月の放送 小説の舞台になった大分



今月は「小説の舞台になった大分」と題し、国木田独歩の小説「春の鳥」の舞台となった佐伯市と、川端康成の小説「波千鳥」の舞台になった竹田市を訪れ、作者を魅了した大分の魅力に迫りました。2人が共通して感銘を受けたものは「大分の自然」です。都会には無い大分ならではの自然は作家たちの心を惹き付けるものだったのです。
さて、今回取材でお邪魔した佐伯市で最も印象的だったのが、国木田独歩が愛した「城山」です。
佐伯市街のほぼ中央に佇む標高144mの城山は、かつて佐伯城があった場所です。佐伯城は1606年(慶長11年)、毛利高政によって築かれました。天守閣は築城後火災によって消失され、残った隈櫓・土塀なども廃藩置県の際に取り壊されました。現在は三の丸の櫓門と、山頂の石垣が残されています。

今回取材でこの城山に登りましたが、何ともキツい道のりでした。山頂を目指す為には「独歩碑の道」「登城の道」「翠明の道」「若宮の道」4つのルートがあるそうで、それぞれ距離もこう配も異なります。
私たちが選んだのは「登城の道」。急勾配で、くねくねと右へ左へ行ったり来たり、道も整備されておらず、まさに登山道!といった感じの道です。
これがまたとにかくキツい!インドア派の私は終始ぜぇぜぇ言いながら登りました。意識がもうろうとしていてあんまり覚えていませんが、2030分程で登頂できたと思います。(体感は1時間)
大事なことなのでもう一度言います。とにかくキツい!
でも山頂にはとても気持ちがいい秋風が吹いていて、何よりも佐伯を一望できる絶が疲れを吹き飛ばしてくれました。国木田独歩も城山に何度も足を運んでいたそうですが、登り終えてやっとその意味が分かりました。
城山から見る景色は本当に素敵なんです!
皆さんも登山にピッタリな今の時期に是非登ってみてください。
と気軽に言いたい所ですが、私と同じようにインドア派で運動とは無縁という方には、かなりの覚悟とタオルと水分が必要になります。距離は伸びますが、整備された緩やかな上り坂の「独歩碑の道」からの登山をお勧めします。途中に休憩できるベンチもありますよ!
(ちなみに地元の方はサクサク登っていました)
国木田独歩も愛した佐伯の景色をその目でご覧ください。

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